コラム

楽曲のメリハリについて

山場と谷場

音楽というものは不思議なことに、どんなに良いメロディーやハーモニーがあっても、メリハリ(力を入れる部分と、力を逃がす部分の差)がしっかりデザインされていなければ、感動が薄れてしまうものです。それは、映画を例にとってみると分かりやすいですね。ハッピーエンドの前には苦難や悲しみのシーンが必ず設置されています。ハッピーエンドという「山場」をより引き立たせるために、その逆である「谷場」をわざと作って、作品全体に凹凸をデザインするのです。音楽の編曲においても、これと全く同じことが言えるでしょう。

メリハリの付け方

メリハリのあるアレンジをしたいと思う時、その楽曲はすでにたくさんの音で埋め尽くされているものです。ですから、音を間引く、「引き算」によるデザインを考えてみると良いでしょう。音は「足し算」をする時にはイマジネーションのままにどんどん突き進めますが、「引き算」をする時には勇気が要るものです。それが本当に必要な音であるかどうか。これをよく考える必要があるからです。しかし、思い切って音を省いていくことで空間が生まれ、その空間が楽曲全体を豊かにしてくれます。

思い切りが大事

メリハリは、自分自身が思っているよりも大きく付けたほうが上手くいきます。「ちょっと極端すぎるかな」と思うくらいの差を作ってようやくリスナーに理解してもらえるものです。スタジオジブリの宮崎駿さんが、「演出は極端なほうが良い」というようなことをおっしゃっていましたが、少し過剰なくらいにメリハリを付けて、ようやく受け手に伝わるのでしょう。

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