「ポストクラシカル」という音楽ジャンルの呼び名を耳にする機会が多くなりました。ポストクラシカルの音楽は、どのような音楽なのでしょうか。
ポストクラシカルはどんな音楽?
ポストクラシカルと呼ばれている音楽は、「クラシック音楽の持っている美しさや伝統と、最新テクノロジーによる電気的なサウンドを融合させた音楽」ということになるでしょう。クラシック音楽の部分に関して言えば、現時点ではピアノと小編成の弦楽器によるサウンドが多くみられます。また、電気的なサウンドの部分に関して言えば、電子音楽と言うと耳に痛いようなサウンドをイメージされる方も多いでしょうがそうではなく、ナチュラルであたたかいサウンドが多く使われています。
ポストクラシカルの音楽イメージ
ポストクラシカルというジャンルの音楽は、「優しい音楽」というイメージを持っています。耳に心地良く、静かに流れるような音楽的情感が魅力の一つです。しかし、単なるイージーリスニング的なBGMとしてではなく、クラシック音楽の音楽技法によって「しっかり作られた」作品が多いと言って良いでしょう。
ポストクラシカルは映像にぴったり
ポストクラシカルの音楽は、映像作品にもとてもよく合います。音楽は「何かを主張したがる」傾向にありますが、ポストクラシカルの音楽はそうではなく、「そっと寄り添う」ような特性を持っているからだと思います。映像にも「寄り添う」音楽であるというわけです。ポストクラシカルの作曲家が、映画音楽を手掛けることが多いのも頷けますね。
ポストクラシカルの作曲家として有名な人たち
- マックス・リヒター
- ハウシュカ(フォルカー・ベルテルマン)
- ニコ・ミューリー
- オーラヴル・アルナルズ
- ヨハン・ヨハンソン
- ルドヴィコ・エイナウディ
- カール・ジェンキンス(ソフト・マシーン)
- ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)
- ブライス・デスナー(ザ・ナショナル)
- リチャード・リード・パリー(アーケイド・ファイア)