コラム

バッハのゴルトベルク変奏曲がもたらしてくれる快適な朝のひととき

朝に適した音楽とは

朝を快適に過ごせればどんなに良いでしょう。「朝を制する者は、一日を制す」きっと一日が素敵なものとなることでしょう。朝を快適に過ごすための方法を皆さんそれぞれお持ちだと思いますが、音楽の活用も一つの方法です。朝は、これから活動を始めようとする時間ですので、眠気を身体から放り出し、自らのお尻を叩くように、アップテンポで激しいリズムの音楽をBGMにしていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。しかし、夜寝る前に聴くようなしっとりと落ち着いた静かな音楽が、目覚めのひとときにも実はとても良く合います。自転車でいきなり高速を出すことができないのと同じで、一日を始めるのにも、「助走」が必要です。そのためには、眠りに就くのと同じような感覚から始め、次第にテンションを上げていくほうがスムーズなのです。

「助走」を手助けしてくれる音楽

朝の目覚めのBGMは、「助走」を自然な流れで促してくれるような音楽が良いでしょう。J.S.バッハ作曲の『ゴルトベルク変奏曲』を推薦いたします。この曲はバッハの生徒であったゴルトベルクという少年が不眠症で悩む伯爵のために演奏したという逸話からこのような題が付けられていて、「眠り・目覚め」ということにも関わりがありそうなピアノ曲です。ピアノの音色が、朝という時間にとても合いますし、これらの組曲にはゆったりしたテンポのものからアップテンポのものまで混在していますので、この曲集を朝のBGMとして聴くことによって、次第に身体にエンジンがかかってきます。しかもそれぞれの楽曲が一つのメロディーを扱って展開されるため、一貫した雰囲気を心の中に生み出すことができます。

朝の心をまっすぐに

僕はこの曲を朝ごはんを食べながら聴いたり、散歩をしながら聴いたりして、「助走」しています。はじまりとおしまいにアリアが付いていてそれをメインテーマとした変奏曲が30曲、間に入っています。つまり合計32曲がすべて同じメロディーから構成されていることになります。そのため、それぞれの楽曲によってテンポや構造がかなり異なりますが、ちぐはぐな印象を受けることがありません。そのことが朝の心をまっすぐに整えるのに役立っていると感じています。

J.S.バッハ作曲『ゴルトベルク変奏曲』

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