映像が目に浮かぶ音楽
「ケルト音楽」というのは音楽業界が作り出したカテゴリーですが、多くの人がすぐに「ああ、あのような音楽か」と分かるくらいメジャーになりました。「映画『タイタニック』で流れている音楽」と言えばほとんどの方に分かってもらえるのではないでしょうか。また、メル・ギブソンが監督・主演した映画『ブレイブハート』でもケルト音楽が効果的に使われていましたね。映画との相性が良いのは、ケルト音楽が聴く者の心に映像を浮かび上がらせやすい性質を持っているからではないでしょうか。
ケルト音楽のアーティスト
ケルト音楽と言いますと、アイルランドやスコットランドをイメージされる方が多いでしょう。しかし、この地域の民族音楽は、音楽業界によって「ケルト音楽」と名付けられる以前から、一つのジャンルとして確立していたため、自らの音楽を「ケルト音楽」と呼ばれることに抵抗を示すアーティストもいるそうです。ウィキペディアによると、以下のようなアーティストが、ケルト音楽の音楽家として挙げられています。
- エンヤ
- ケルティック・ウーマン
- ザ・コアーズ
- チーフタンズ
- ノルウェン・ルロワ
- ドーナル・ラニー
ケルト音楽の楽器
ケルト音楽でもっともよく耳にする楽器は、バグパイプではないでしょうか。映画『タイタニック』や『ブレイブハート』でもたくさん使われていましたね。他にも、アイリッシュ・フルート、フィドル(ヴァイオリンのエスニックな奏法)、ハープ、アコーディオンなどが使用され、独特な音楽世界を創り上げます。
聴いてみましょう
それでは、ムードたっぷりのケルト音楽を3曲聴いてみましょう。目を閉じて聴くと、美しい水辺や深い森が目に浮かんできますね。
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日本人には馴染み深い
ケルト音楽は日本人にとってとても馴染み深い音楽です。ケルト音楽を聴くと「懐かしい」という気持ちになる方も多いのではないでしょうか。これは、昔の日本音楽教育でアイリッシュ音階(ハ長調の場合、ドレミソラド)を使用した曲をたくさん引用したからだと思います。唱歌、童謡などはこの音階で作られていることが多いのです。だから多くの日本人にとって懐かしく、馴染み深いのではないでしょうか。