コラム

店内BGMと顧客満足度

商業空間で流れる音楽

カフェやクリニックに入って、何となくリラックスできないような時、店内で流れているBGMが原因であることが多いものです。ボリュームが大き過ぎて会話ができないというのは論外ですが、たとえ会話ができるくらいの音量だったとしても、その空間に適したボリューム、その施設のコンセプトにマッチした音楽ジャンルと選曲がしっかり設計されておらず、「とりあえず何か音楽を流しておこう」などという安易な考えによって音楽が使われていて、顧客満足度を上げるどころか逆に低下させてしまっていることがあります。

音楽も大切な内装の一部

商業施設では、サービスの内容や店内の内装(テーブルや食器、壁紙など)ばかりを気にして、音楽には注意を払わないことが多く、それは、音楽という品物が「目には見えない」からでしょう。しかし、音楽はテーブルクロスの色や並べられる食器のデザインと同じくらい、お客さんの心に影響を及ぼします。お店での体験の良し悪しは、振る舞われる料理の味やサービスの質よりも、「深層心理に印象を刻み込む店内BGMによって決まる」と言っても決して言い過ぎではないでしょう。

音楽のおもてなし

僕は以前、結婚式の音楽演出の仕事をしていたことがありますが、ゲストのテンションが落ちて静まり返った時に音楽のボリュームを誰も気付かないくらいほんの少しだけ上げると、不思議なことに誰ともなく会話し始め、それが呼び水となって場が盛り上がってくるのを何度も経験しました。逆に会話が弾んでいる空間では音楽のボリュームは少し低めにします。また、音楽ジャンルで言えば、ゲストが食事をするような商業空間では、あまり有名ではない楽曲をかけると良いようでした。それは、音楽に気を取られずに、音楽の持っているムードだけを味わいながら会話に集中できるからです。このように音楽は、その空間にいる人の心を巧みに演出する魔法を持っているのです。

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