コラム

家具や壁紙のような音楽

展開がない

音楽の多くは、ある定められた時間の中で、山と谷を作り、物語性を演出し、リスナーの心を揺さぶるように設計されます。それはまるで映画のシーンを組み立てるように、ヒートアップする部分とクールダウンする部分のメリハリを付け、リスナーを飽きさせないように作られます。しかしながら僕たちが音によってリラックスした経験を思い出してみると、人間の手によって創作されたそのような音楽作品ではなく、自然界の音、鳥の声や水の流れる音、海の波音などという場合が多いことに気が付きます。そういう音は、決して物語的な演出がされたものではなく、ただそこに存在するだけで美しく、心を慰めてくれますね。そのような人工的ではない、展開のない音楽は、まるで家具や壁紙のように自らの存在感を消しながら、大きな音楽的効果をもたらしてくれます。

自然の中にある「動き」

リラクゼーション音楽を作る時の手がかりの一つに、先に述べた「自然の模倣」ということがあると思いますが、これは何も自然界の音を録音してきて効果音的に使用するという単純なことではなく、自然の中にある「動き」を音で表現していくということになるでしょう。流れ落ちる水の音も、寄せては返す波音も、春夏秋冬も、すべて「繰り返し」の中に安らぎがにじみ出てきます。この「繰り返し=リピート」の中に安息や美しさを表現しようとしたものにミニマル・ミュージックがあります。ミニマル・ミュージックに関してはまた別の機会に詳しく書いてみたいと思います。

鑑賞ではなく「感じる」

このようなジャンルの音楽は、特別何かを語りかけるわけではなく、何かを強く訴えるようなものでもありません。ただ静かにそこに存在し、僕たちが聞いていてもいなくてもただ音を発し続けます。このような音楽をBGMとして使用すると家事や仕事がはかどりますし、目覚めや眠りの時に聞くことで心地良い朝と夜を過ごすことができるでしょう。能動的に鑑賞するのではなく、「感じる」音楽です。

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